議事録・議員名簿

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令和4年6月 藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会

令和4年6月29日

令和 4年 6月 藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会

藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会の記録
令和4年6月29日
藤沢市議会

目 次

令和4年6月29日
1 藤沢都心部再生及び公共施設の再整備について …………………………………………… 4
(1) 生活・文化拠点再整備事業の取組について ……………………………………………… 4

1.日 時 令和4年6月29日(水) 午前9時30分開会
2.場 所 第1議会委員会室(一部の出席者がオンラインによる参加)
3.出 席 者 (*はオンライン出席者)
委 員 長 杉 原 栄 子
副委員長 栗 原 貴 司
委 員 味 村 耕太郎 西 智
神 尾 江 里 山 口 政 哉
永 井 譲 甘 粕 和 彦
平 川 和 美 武 藤 正 人
有 賀 正 義 *加 藤 一
欠席委員 な し
議 長 佐 賀 和 樹
副 議 長 大 矢 徹
理 事 者 和田副市長、宮治副市長、宮原企画政策部長、三ツ井企画政策部参事、
塩野企画政策課主幹、山口財務部長、大塚財務部参事、青木財政課主幹、
日原市民自治部参事、森市民自治推進課主幹、藤岡市民相談情報課長、
板垣生涯学習部長、横田生涯学習部参事、峯生涯学習総務課主幹、
菊地郷土歴史課長、井澤文化芸術課長、市川総合市民図書館長、
小泉総合市民図書館主幹、髙橋青少年課長、西山公園課長、
鍛屋公園課主幹、鈴木下水道部長、近藤下水道部参事、
藤原下水道総務課主幹、その他関係職員
事 務 局 藤本議会事務局長、浅上議事課長、安部川議事課課長補佐、
菊地議事課課長補佐、藤井議事課主査
4.件 名
1 藤沢都心部再生及び公共施設の再整備について
(1) 生活・文化拠点再整備事業の取組について
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○杉原栄子 委員長 ただいまから藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会を開会いたします。
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○杉原栄子 委員長 本日は加藤委員よりオンライン開催及び出席についての請求がありまして、委員長として許可しておりますので、御報告いたします。
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○杉原栄子 委員長 冒頭、御挨拶をさせていただきます。改めまして、おはようございます。本日、委員長の大役を仰せつかりました杉原栄子でございます。どうぞよろしくお願いいたします。いろいろと不慣れなこともあるかと思いますが、しっかりと議事進行に務めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。幸いにして、同期の心強い仲間であります栗原委員が副委員長として務めてくださいますので、1期生のホープ、栗原副委員長とともにしっかりと務めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。(拍手)

○栗原貴司 副委員長 皆様、改めましておはようございます。副委員長を務めさせていただくことになりました栗原でございます。いきなり委員長からかなり持ち上げられたので、今プレッシャーがかなりあるんですけれども、今後20年、30年の藤沢のためになるような委員会を目指して頑張りたいと思いますので、どうぞ皆様方、御協力をよろしくお願いいたします。ありがとうございます。(拍手)
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○杉原栄子 委員長 お諮りいたします。委員会の日程は、お手元に配付したとおり進行したいと思いますが、御異議ありませんでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○杉原栄子 委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。
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△1 藤沢都心部再生及び公共施設の再整備について
(1) 生活・文化拠点再整備事業の取組について


○杉原栄子 委員長 日程第1、藤沢都心部再生及び公共施設の再整備について、(1)生活・文化拠点再整備事業の取組についてを議題といたします。
まず、お手元には資料1及び2が配付されております。よろしいでしょうか。
これより審査に入ります。
(1)生活・文化拠点再整備事業の取組について、市当局の説明を求めます。

◎宮原 企画政策部長 おはようございます。それでは、生活・文化拠点再整備事業の取組について御説明を申し上げます。
資料につきましては、資料1、生活・文化拠点再整備事業の取組についてと、資料2、藤沢市民会館等再整備基本構想(案)の2点でございます。
初めに、資料1、生活・文化拠点再整備事業の取組についてを御覧いただきたいと存じます。
生活・文化拠点再整備事業は、市民会館のほか、南市民図書館、市民ギャラリー等の複合施設の整備と合わせ、奥田公園及び浸水対策施設の整備を進めていくものでございます。今回は、藤沢市民会館等再整備基本構想策定検討委員会から受領した提言書及び市議会からの御意見等を踏まえ、取りまとめをいたしました基本構想(案)と本事業の取組状況について報告をさせていただきます。
1、基本構想(案)の作成について(最終報告)の(1)これまでの経緯につきましては、令和3年11月25日に開催された特別委員会で素案について様々な視点から多くの御意見をいただき、その後の令和4年2月9日の特別委員会では検討状況の中間報告をさせていただきましたので、今回を最終報告として御説明させていただくことを記載したものでございます。
次に、(2)基本構想(案)への意見等の反映につきましては、素案からの主な修正箇所について記載をしております。詳細につきましては資料2を基に御説明をさせていただきます。
それでは、資料2、藤沢市民会館等再整備基本構想(案)の13ページを御覧ください。素案からの主な修正箇所は下線でお示ししております。
13ページ、第1章事業の経緯と事業対象地の現状の3、関連計画等の(1)文化芸術に関する上位計画及び関係法令等では、表1-10国県の関係法令・上位計画と14ページの表1-11本市の関連計画の2つに分けるとともに、藤沢市SDGs共創指針及び藤沢市国土強靱化地域計画を追記いたしました。また、15ページの(2)再整備に関する関連計画の表1-12再整備に関する関連計画には、藤沢駅周辺地区再整備構想・基本計画を追記しております。
少し飛びまして、27ページを御覧いただきたいと存じます。第3章公共施設の再整備の考え方の1、複合化する施設(機能)の(4)複合化に対する意見では、市民の方々等からの意見を追記するとともに、これらの意見を踏まえて、(5)複合化に当たって留意することとして、「コンベンション機能、アートスペースは、複合化による効果等も踏まえた検討をする」を加えております。
32ページを御覧ください。2、藤沢市民会館のホールについてに新たな項目といたしまして、(6)ホール収益性調査についてを追記いたしました。この調査は、ホール規模を検討するに当たりまして、大ホールの座席数によってホール運営の収益性にどのような違いが考えられるかについて事例を調査し、調査対象は、関東圏において1,000席から2,000席程度の指定管理者制度を導入している施設としております。その結果、ホール座席数1,500席クラス以上の規模では収益性が高くなる傾向にありましたが、1,000席クラスの施設であっても入場率を高められる演目の誘導力や企画力によっては収益性を高められる可能性はあると考えられます。33ページでは、これまでの御意見や検討結果を踏まえ、(7)新たな施設でのホールについて及び(8)ホールの構成・性格・規模等に関する考え方において、表現等に修正を加えております。
34ページの3、浸水対策施設(内水)を御覧ください。浸水対策施設については、基本構想(素案)では、第1章の防災上の位置づけの中で記載しておりましたが、生活・文化拠点の他の施設と可能な限り一体的に整備を進めるものとして第3章に移し、事業内容や事業用地の選定等について、36ページまでにかけて明確に記載をいたしました。
37ページの第4章基本理念・基本方針の1、基本理念及び基本方針の考え方を御覧いただきたいと存じます。複合化する施設(機能)の方向性についても検討委員会において確認をいただいたことから、複合化する施設(機能)を基本理念の考え方に加えております。
少し飛びまして、45ページを御覧ください。第6章今後の事業推進の1、事業手法の考え方の最後の段落に、本事業の整備においては、基本理念を核とした事業の目指す未来を実現するために最も適した運営手法を追求し、民間事業者に積極的にアプローチしていくことといたしました。なお、こうした考え方を基本とする中で、素案ではお示しをしておりました第5章ゾーニングの考え方のゾーニングの基本方針、及びゾーニングのパターンの記述を削除しております。
47ページを御覧ください。3、事業推進に当たっての今後の課題の(3)今後の事業推進に係る留意事項に、議会や市民等からの御意見を踏まえ、新たに5点を加えております。1点目といたしまして、タイムリーな情報発信と共有を図る必要があること、2点目として、あらゆる面でコスト縮減を図る必要があること、3点目として、現在のみならず将来の世代のことを考慮して計画を策定すること、4点目として、藤沢市内の事業者を含む民間事業者と連携して、魅力あるコンテンツを誘致するとともに、市内経済の活性化に貢献できる事業とすること、5点目として、藤沢駅周辺地区との連携及び境川周辺の自然環境を意識して事業を推進することを追記しております。
なお、48ページ以降は資料編としております。素案作成以降に実施した取組を追記するとともに、検討委員会からの藤沢市民会館等再整備基本構想に関する提言を記載しておりますので、後ほど御覧いただければと存じます。
それでは、資料1にお戻りいただきたいと存じます。
2ページの下段の(3)パブリックコメント(市民意見公募)の実施結果につきましては、昨年11月から12月に実施し、53人の方から99件の御意見をいただいております。
3ページにお移りをいただきまして、ウ、意見等の内訳といたしましては、③、複合化する施設(機能)に関するもの、⑦、再整備事業に関するものについて多くの御意見等をいただき、エ、意見等の反映状況にありますように、基本構想に反映させることといたしております。オ、意見等の概要と市の考え方等につきましては、資料2の資料編の79ページから95ページに記載しておりますので、後ほど御覧いただければと存じます。
続きまして、2、令和4年2月以降の取組について御説明を申し上げます。
(1)公民連携手法の提案についてといたしまして、将来的な民間事業者の参画の可能性を高めることなどを目的といたしまして、民間事業者に対し、参画による効果、条件や要望について、公民連携手法の提案を募集いたしました。(ア)募集対象施設及び4ページの(イ)募集期間等は記載のとおりでございます。
イ、主な提案内容といたしましては、(ア)藤沢市民会館ホールについては、質の高い興行やトップアーティストを誘致したいのなら1,500から2,000席の規模が必要となる。(イ)小規模コンベンションホール機能については、1,000平方メートル程度の規模であっても、藤沢市であれば、適正な利用料金の設定と稼働率向上のためのノウハウを導入することで十分運営することが可能。(ウ)南市民図書館については、図書館には日常的な集客力があり、にぎわいの創出という点で大きな存在となり得る。(エ)民間収益施設は、収益施設として商業施設や住宅、駐車場の立地に興味がある等の意見がございました。
なお、具体的な提案内容につきましては資料2の97ページから101ページに記載しておりますので、後ほど御覧いただきたいと存じます。
3の令和4年度の取組について御説明を申し上げます。今後、基本構想に掲げる基本理念に基づき、実現したい未来像を描きながら、それを実現するために複合化する機能全体で取り組むこと、個別の機能で取り組むことを部局横断的に議論し、市として何がしたいかなど、いわゆるビジョンとコンテンツを明確に整理した上で、事業の可能性を最大限引き出すことに主眼を置いて進めてまいります。
(1)取組内容といたしまして、ア、公民連携手法の検討では、検討、整理した与条件を基に民間事業者へのヒアリング等により、本事業の推進に最も適した公民連携のモデルプランを検討いたします。また、イ、アーバンデザインガイドラインの検討及び策定においては、生活・文化拠点全体での公共空間のハード整備の基本的なルールを定め、コンセプトを整理するものでございます。これらを踏まえ、ウ、OUR Project(Okuda Urban Renovation Project)マスタープランの検討として、施設等の配置や規模、奥田公園や浸水対策施設を含めた施設整備計画の検討を行い、令和5年度の策定を予定しております。その上で、エ、事業の情報共有として、事業の進捗状況に応じて市民との対話集会や施設利用者、関係団体等からの幅広い意見を聴取するとともに、事業への理解を深めていただき、より身近な場となるよう取り組んでまいりたいと考えております。
(2)スケジュールにつきましては、御説明いたしました概略を図に示したものでございますので、御確認をいただきたいと存じます。
以上で説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○杉原栄子 委員長 説明が終わりました。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。

◆神尾江里 委員 市民ギャラリーのことについてお聞きしたいんですけれども、再整備の資料の中、62ページに関係団体の意見の概要が記載されているんですけれども、「美術館に近い展示機能を備えた市民ギャラリーが必要」ということなんです。私も、美術に携わる方からの御意見として、今の市民ギャラリーでは、例えば大きい作品を展示することがなかなかできないといったお声もあったりして、施設上の、これは構造上の問題か、広さを含めてなんですけれども、そのあたりでちょっと御不満を持たれている方々が結構いらっしゃるので、そのあたりについて今後どういう形で市民ギャラリーを展開していくのか、お聞きしたいと思います。

◎齊藤 文化芸術課課長補佐 今、委員からお話があったとおり、現在の市民ギャラリーについては、天井高などですとか展示できる内容について、様々な御意見を頂戴しているところでございます。また、今回実施したパブリックコメントなどについても御意見をいただいているところでございます。再整備後のギャラリーにつきましては、展示機能やスペースなどをどのように配置するかなどに加えて、例えば、空調ですとか、美術品を展示できるような設備も備えたようなこともできないかどうかを含め、検討してまいりたいと考えております。

◆神尾江里 委員 それから、辻堂のアートスペースはどういうふうになっていくのか、教えていただきたいと思います。

◎齊藤 文化芸術課課長補佐 アートスペースにつきましては、昨年11月の本委員会において移転について御意見いただきまして、また、2月の委員会においても効果等を踏まえた中で検討する旨を御回答しているところでございます。また、今回の基本構想の案でも今後検討をしていくということで記載しているところでございます。ですので、今後のアートスペースの考え方につきましても、現施設の設置経過等も含めた中で整理を行って、検討を行ってまいりたいと考えております。

◆味村耕太郎 委員 それでは、何点か質問をいたします。最終報告ということでありますので、市民会館が市民のための文化芸術の発信拠点だということで、市としてその文化芸術にはどのような役割や機能があると考えているのか、改めてお聞かせをください。

◎齊藤 文化芸術課課長補佐 文化芸術は、人々の心を潤して、また生きる糧として、生活の質の向上につながるものであって、また、創造性を育み、人々の心のつながりや、お互いが理解し合うきっかけになるものと考えております。

◆味村耕太郎 委員 一般論的なお答えではあったんですけれども、先日、岐阜県の可児市にある文化創造センターalaの前館長の衛紀生さんのお話を聞く機会がありました。そこでは、文化芸術というのは、単に鑑賞するというだけのものではなくて社会的な包摂機能があるんだ、誰一人取り残さない、そういった機能があると。例えば貧困家庭にある子どもですとか高齢者、障がい者、在留外国人など、社会的に孤立してしまいがちな方々も含めて、それを包摂していく役割が文化芸術にはあるんだということに照らしますと、やはりこういった市民の方々の生活課題、社会課題の解決にも文化芸術が大変大きな役割を果たせるのではないかなと考えますが、この点は市としてどのように捉えているのでしょうか。

◎齊藤 文化芸術課課長補佐 様々な困難を抱えていらっしゃる方々が、文化芸術に触れることによって、その困難に対して前向きに取り組むことができるようなきっかけづくりにはなると考えております。また、それがその先の様々抱えていらっしゃる困難の解決につながっていく可能性はあるのではないかと考えております。

◆味村耕太郎 委員 そういうことであれば、やはり基本構想の中にも文化芸術の役割としてそういった社会課題、生活課題の解決に資するという部分についてもしっかり読み込んでいくということも必要ではないかなと思うんですが、その辺はどうでしょうか。

◎井澤 文化芸術課長 社会課題について、基本構想の中に盛り込んでいくべきではないかといったところに関しましては、この基本構想自体が文化芸術基本法ですとか藤沢市の文化振興計画に基づいて作成させていただいておりますので、そういった理念は多分に含まれているものと捉えております。

◆味村耕太郎 委員 多分に含まれているということでありました。これまでの議論の中には、収益性について様々な議論もありました。新しい市民会館で、収益施設も今後検討の対象にもなってくるということで、やはりお金を払わなければあそこにいることができないという施設には、なってはいけないのではないかな。先ほども言ったように、居場所を求める方々が安心して市民会館に来ていただけるような場所を目指していく必要があるのではないかと思いますが、この点はどうでしょうか。

◎小泉 企画政策課課長補佐 再整備後の施設は有料施設だけではございませんで、公園や図書館など無料を前提とした施設も含まれております。また、本基本構想の基本方針の一つといたしまして、みんなの居場所となる拠点におきまして、誰でも立ち寄れるサードプレースとして親しまれる居場所としますというふうにしております。

◆味村耕太郎 委員 続いて、ホールの収益性調査の結果が出ています。そこでは指定管理者の収入だけではなかなか施設の運営ができないということも示されております。資料の中にも、市としても公共ホールについては市民の利用を前提にしていくよというふうに記載もされているかなと思います。やはりこれを基本にしていく、収益を優先するということではなくて、市民の利用を前提として運営を進めていくことを原則にしていくべきだなと思うんですが、この点の御見解をお聞かせください。

◎井澤 文化芸術課長 ホールにつきましては、今回の調査におきましては、御指摘のとおり、自主事業や利用料金収入だけでは運営がなかなか成り立たないというような状況が確認できているところになります。これらのことを踏まえまして、再整備後のホールにつきましては、市民のためのホールとして市民の文化活動を支える施設であるとともに、逆に見る立場といったことも大事になってくると思いますので、プロの公演ですとか上質な文化芸術に触れる機会が提供できるよう、その機能等についても検討してまいりたいと考えております。

◆味村耕太郎 委員 続いて、第5章では、これまで素案の段階で示されていたゾーニングの基本方針やゾーニングのパターンを取り下げる、削除すると先ほど部長から御説明ありましたが、なぜその公民連携手法が必要なのかという具体的な説明がなかなか見えない。必ずしも財政負担の低減に資するということにつながるわけではないと考えますけれども、この点はどのように考えているのでしょうか。

◎小泉 企画政策課課長補佐 まず、1つ目の公民連携手法が必要なのかという部分でございますが、本事業につきましては、市民会館ですとか南市民図書館、その他複数の複合化をするということでございまして、民間ならではの発想ですとかノウハウ、創意工夫というものが活用できると考えております。施設の連携ですとか機能の共有によりまして、今までにない公共サービスが提供できる可能性があると考えておりますので、公民連携手法を前提に進めていくというものでございます。
もう一つ、財政面に関することでございますけれども、公民連携事業におきましては、民間資金の活用ですとか事業費支出の平準化といった事業費削減の効果が期待できるところがございます。それとあわせまして、民間事業者によります市有地の賃借ですとか複合施設内のテナント等の使用料、そういった財源確保などの財政的なメリットがあると捉えております。

◆味村耕太郎 委員 それでは、神奈川県内の公共文化施設において、そうした公民連携手法により運営されている施設の状況についてはどのようになっているのでしょうか。

◎齊藤 文化芸術課課長補佐 県内の公共文化施設におきましては、市及び政令市の状況としてお答えさせていただきますと、約8割が指定管理による運営を行っているようでございます。

◆味村耕太郎 委員 大体8割が指定管理ということで、どうなのでしょうか、これによって事業費の軽減ですとか市が言うような民間ならではの発想で、創意工夫によって柔軟な運営がなされているのか、その辺の状況はどうなのでしょうか。

◎齊藤 文化芸術課課長補佐 そういった内容で柔軟な運営ができていると考えております。

◆味村耕太郎 委員 公民連携手法の中のPFI手法について言えば、市のこれまでの経験でも、例えば宮原の堆肥化センターの建設問題で御所見住民の大変大きな反対もありました。市は、この事業を強引に進めて失敗をして10億円以上もの支払いをしなければいけなくなったということで、こういった公民連携手法の失敗の事例ですとか、そのときに市民が被るリスクについてはどのように認識をしているのか、お聞かせください。

◎小泉 企画政策課課長補佐 ちょっと調べる中で、公民連携事業の失敗事例といたしましては、官民でのリスク分担の認識ですとか理解不足というものが起因しているところがございます。例えば、自治体ですとか事業者の大幅な需要予測の誤り、また、低廉な委託額の提案であったり、参画事業の破綻というものが失敗事例としてあるのかなと考えております。本事業におきましては、民間事業者とのサウンディング等を踏まえまして、市場性ですとか経済性を重視いたしまして、公民連携の事業運営の手法についてしっかり検討してまいりたいと考えております。

◆味村耕太郎 委員 続いて、基本構想では、新たにコンベンション機能ということが記載をされています。このコンベンション機能というものが言葉どおり国際会議などの意味合いということであるとすれば、そうした誘致なども想定をしているのでしょうか、その点の見解をお聞かせください。

◎小泉 企画政策課課長補佐 現在のところ、検討には至っておりませんが、学術会ですとか展示会、イベント等多目的な用途として、そういった機能を持ったホールを想定しております。

◆味村耕太郎 委員 続いて、今後の市民合意形成という部分ですけれども、今年度、対話集会を設けていくということですが、これは具体的にはどのような内容で想定をしているのかお聞かせください。

◎小泉 企画政策課課長補佐 対話集会でございますけれども、これまでのようなパブリックコメントですとかアンケート、通常の説明会のような一方通行の説明会というものではなく、市と市民が直接対話することによりまして、本事業の理解を深めていただくために対話というような形をとっていこうと考えております。

◆味村耕太郎 委員 例えば複合化の問題ではパブリックコメントでも懸念の声が大変根強くあります。そこで、現状の想定をされている各10施設の管理者の納得、合意、利用者の納得や合意が十分得られているのかということを確認したいのと、やはりその複合化によって文化芸術の発信拠点としての市民会館の公共性が後退することがないようにしていく必要があると考えますが、この点をどのように考えているのでしょうか。

◎塩野 企画政策課主幹 複合化ということですけれども、財政状況が厳しい中、将来にわたって必要な行政サービスを提供していく上では、公共施設の機能集約、複合化は必要なものと考えております。運営者、関係団体、利用者の方々には、今後とも丁寧な説明を行ってまいりたいと考えております。また、文化芸術の発信拠点という意味では、複合化によって様々な文化芸術に触れることができる機会を創出し、交流を育むことによって、藤沢文化の振興につなげていきたいと考えております。いずれにいたしましても、文化芸術の共創拠点として魅力と活気にあふれた場所となるよう目指してまいりたいと考えております。

◆西智 委員 それではまず、アートスペースについてお伺いしたいんですが、2月の委員会での報告でも、アートスペースの複合化を検討するというふうにあったので、この最終報告では、検討した結果、複合化しますとかそういうものが出てくるのかと思ったんですが、まだ今回の検討ということです。まずお伺いしたいのが、こちらの複合化するメリットは様々あると思うんですが、市民会館に複合化するメリットを市としてはどのように考えているのかお聞かせください。

◎齊藤 文化芸術課課長補佐 アートスペースそのものの機能ですけれども、若手の芸術家さんの支援ということで、レジデンス、滞在制作というものに重きを置いております。今の辻堂ですと現代アートに興味のある方がいらっしゃるところだと思うんですけれども、例えば複合化する図書館に偶然いらした方が通りかかって、滞在制作しているものを見ていただく。図書館リピーターの方もいらっしゃると思うので、そういった方が、その作品が出来上がっていく過程を御覧いただけるというところは、今回複合化することにおいて非常にメリットではないかと考えております。

◆西智 委員 おっしゃるとおり、本当にそこまで興味のない方が芸術に触れていただくことはすごく重要で、それもすごいメリットだと思うんです。そういった意味で、結局2月から検討、検討、検討で、どうなっているのかなという感じはするんですが、では実際にどうするのかを持ってくるべきだと思うんですが、企画政策課としてはどのように考えているのかお聞かせください。

◎宮原 企画政策部長 御指摘の生活文化拠点の再整備におけるアートスペースにつきましては、例えば将来に向けて文化や技術をどのように表現していくのかといった点とか、あと、今、アートスペースは現在辻堂という都市拠点にありますので、そういった特性の中から総合的に議論していくことが必要かなと思っています。その意味では、今回再整備におきまして、今若手のグループがやっております市として何がしたいのかといったところを明確にする中で、そういった議論を徹底的にした上で、ストーリーを持たせて決めていくものと捉えております。現在、若手職員を中心として複合化する生活・文化拠点をどうしていくかというようなビジョンとコンテンツを明確にするワーキングをしておりますので、そういった議論の中から導かれたもので判断していくものとしたいと思っておりますので、もう少々お時間をいただければと存じます。

◆西智 委員 分かりました。
次に、浸水対策施設についてお伺いをいたします。パブリックコメントを見ましても結構この浸水対策施設について、9件ですから結構多い意見があるので、関心度が高いと思うんです。そんな中で、この意見について市の考え方を一通り読ませていただくと、何て言うのかな、真摯には答えているんですよね。的確に答えていないなというところが、はっきり言えない面もあってしようがないのかもしれないんですけれども。具体的に言えば、例えば「施設に音や振動の影響が懸念されます」という意見に対して、当たり障りのないというか、「基本理念・基本方針に基づき、検討を進めるとともに、様々な機能を充実させた再整備事業を進めてまいります」というお答えで、ちょっと質問と回答がずれているなと。この回答については、ほかの意見についても全く同じものが入っていたり、パブコメした方はちょっとがっかりするんのではないかと思うんです。
例えば、この音や振動の影響が懸念されますという意見に対して、いやいや、音や振動は出ないんですよというものなのか、それとも、そういった図書館やホールと離して設置する要件としますなのか、もしくは、災害時だけなので、そのときはごめんなさいということなのか、そういったような回答が必要なんだと思うんです。ごめんなさい、質問しますけれども、この音や振動の影響というのはどの程度あるのかお聞かせいただけますでしょうか。

◎藤原 下水道総務課主幹 ポンプ場の音や振動ということなんですけれども、やはり機械を動かしているということでございますので、少なからずの振動は出てしまいます。特にこちらは雨水ポンプ場になっていますので、雨天時の起動としては多少の音が出てしまうという中で、できれば静かな施設とかと共有するのはなかなか難しいのかなと思っているんですが、その他、特に音が出ても支障がないようなものであれば一緒に、一部その施設を下水道の上部に物を置くとか、そういうことは可能になってくるのではないかと思っております。

◆西智 委員 分かりました。そういう対策はしていただきたいんですが。あとは、これもパブコメにもあるんですが、やはり必要な情報をしっかりと公開してほしいと。文化芸術の施設に、必要性は分かるけれども、それは本当にここに必要なのかとかいう声が様々上がっていて、しっかりと情報を公開してくださいというふうな意見が多数あります。そんな中で、この基本構想には特にさらに詳しい情報とかは載ってきていないんですが、今後、ここになぜ必要で、こういった施設で、そのほかの施設への影響といったところはどのように説明をされていくか、情報を公開していくのかお聞かせください。

◎小泉 企画政策課課長補佐 事業の情報の公開という御質問ですけれども、これまでもホームページ等では取組状況ですとか、委員会ですとかパブコメですとか、そういった事業に対して進めてきたものについては公開はしておりますけれども、なかなかホームページだけでは伝わりづらい部分があるというのは御意見のとおりかなと思っておりますので、今後は、事業の進捗に合わせまして、対話集会という部分もございますし、情報の公開の仕方も、リーフレットであったり、そういったことも検討しながら事業の見える化みたいなところは考えていきたいと思っております。

◆西智 委員 私が思っているのは、また、ここのパブコメに意見してくださっている方は、その情報の公開の仕方が足りないとか言っているのではなくて、そもそも情報の量が少ないと言っているのだと思うんです。少なくとも私はそう思っています。なぜここに必要で、この施設がどういった影響をするのか、そういったところが足りないのではないかと思うんですが、市としては、情報量としては十分だけれども公開の仕方がちょっと不十分だったという認識なのでしょうか。

◎小泉 企画政策課課長補佐 確かにこれまで様々庁内の中では検討を進めているところではありまして、その情報が不足しているなというのは、なかなかホームページの中でも情報公開の出し方という部分ではないのかなというのは認識いたします。今後は、情報公開していく中で、これまでの取組ですとか、なぜ10施設になったですとか、ここの施設でやることに対して浸水対策をどのようにしていくのかといった、もう少し利用者の方、市民の方が知りたい情報をこれから提供していければなと考えております。

◆西智 委員 では、もう少しお伺いしますと、この地区が一番リスクが高い、浸水リスク1位という表現があったと思うんですが、それは何の順位で、何が1位になっているんですか。

◎藤原 下水道総務課主幹 浸水リスク1位ということですけれども、こちらは藤沢市の雨水管理総合計画というものを、平成30年度から策定作業を進めています。その中でシミュレーションを使った浸水のしやすさと、防災拠点とか避難施設等の集積の有無、都市機能の集積の状況を定量的に確認しまして、そちらの2つのものから浸水リスクが一番ということになってございます。

◆西智 委員 その定量的と言っておられる数字を、先ほどの情報公開という意味でも、影響する市民の数が多いのか、損害の額が多いのか、そういったものが出ているから1位となっていると思うんですけれども、そういった定量的な数字も出していくというのが情報公開なのではないかと思うんですが、それを求められていると思うんですが、お考えをお聞かせください。

◎鈴木 下水道部長 リスクということに関してですが、先ほど申し上げたシミュレーションという形でやっておりまして、今回の検討に当たりまして、以前に一応想定する規模で市民の皆様のイメージがどうかということも先だって1回公開をして、意見を伺ったところでもあります。今回、この市民会館に合わせて先行して検討した結果、1位になったということなんですが、1位というのは様々な観点から評価をしています。例えば人口の密度、あるいは防災拠点といった都市の機能の集積を数値化するとか、あるいはその脆弱性だとか、そういったことを数値化して順位づけをして、今回の市民会館付近が非常に被害が想定されるという結果なっております。その一方、先行して検討した結果、全体的な雨水管理総合計画というものも並行して策定しておりまして、この秋に全体としてはお示しもしていくことになっていきますので、先ほど御答弁させていただいた対話集会とかそういったことでは、様々なことで説明がかなり細かくできるのではないかと捉えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

◆西智 委員 土砂災害・洪水ハザードマップを見ますと、この鵠沼の辺りは確かに内水浸水想定50センチ以上というのも結構広くありまして、実際ではここに浸水対策施設を造ると、50センチ以上であったり30センチ以上の内水浸水想定区域の面積が少なくなるというようなことだと思うんです。では、実際90億円かけてこれを造れば、これだけ浸水がなくなるんですよと、この地図でもしっかりと示していくべきだと思うんですが、そういうところはどうなのでしょうか。

◎鈴木 下水道部長 資料等の中でも浸水する想定のイメージはお示しをしてきたかと思います。ただ、おっしゃるとおり、どのレベルでどの程度がなくなるかというところが、分かりやすさという点では必要でございますので、私どもとしては、雨水管理総合計画の中では既往災害程度の内水被害が軽減できるということで、洪水と内水は違うんですが、川に水がはけないときに地区の中で雨が降って、市民会館周辺が低いところですから、そこにたまってしまうという危険性がある。今回の対策施設を整備することによって、これらが一定程度、一般の内水被害が軽減とは申しますが、66ミリでしたか、十分それに対応できるような形になると想定しております。おっしゃるとおり、そこに行きやすいとか、行きにくくならないとか、そういった被害の深さがなくなるというふうには想定しておりますので、よろしくお願いします。

◆西智 委員 分かりました。
次に、建て替え用地というのも用意していると思うんですが、実際建て替えるとなると、建て替えというのは何年ぐらいを想定しているのかお聞かせください。

◎藤原 下水道総務課主幹 ポンプ場の建て替えということですけれども、一般的に土木構造物につきましては大体50年が目安となっています。ただ、藤沢市の今あるポンプ場につきましても50年たっているポンプ場がございまして、ストックマネジメント計画とかそういうことでは、耐用年数の大体1.5倍までもたせるという形を目標に設定させていただいております。

◆西智 委員 建て替えのときはまた90億円かかるのか。もちろん物価によってそれは変わりますけれども、現在の価値でいくと、その90億円かかるのか、もしくは取り壊して建て替えるという意味で、さらにかかるのか、もしくは流用できて安くなるのか、そのあたりはいかがでしょうか。

◎藤原 下水道総務課主幹 建て替えの費用ということですけれども、一般的には、やはり今あるものを壊して別なものを造るということになりますと、新設で造るよりは当然建設費等は上がっていくということは想定されます。

◆西智 委員 本当に大事ですし、下水道は市民のために必要で、本当にごめんなさい、文句を言っているつもりは全くないんですけれども、やっぱりその90億円をかけることが本当に必要なのかというところがちょっと考えなきゃいけないという意味で、本当にすみませんが。
90億円をかけるというところで、必要な対策の額、料として、それが本当に適切なのか、必要なのかというのは、ハザードマップにあるとおり災害のリスクがあって、必要な対策料というのは、そのリスクに対して、そこから許容できる災害のリスクを引いた分が対策を取るべき対策料。災害のリスクがあります。そこから許容できる災害のリスクというのはあると思うんです。災害をゼロにはできませんから許容できる災害のリスクというのがあって、それを社会的に許容できる被害の程度を見定めて、では、これぐらいは許容できる、だから、これぐらいの施設を造りましょうというところだと思うんです。これは国交省も言っていると思うんですけれども。そういった許容できる災害のリスクというのは考えていて、その上で、90億円のこの規模になっているのかお聞かせください。

◎藤原 下水道総務課主幹 雨水管理総合計画を今立てているとお話をさせていただいたんですけれども、その中でも全ての雨に対応できるという形ではなくて、中期、長期という形で目標を設定しまして、当面は床上浸水をなくそうという整備を進めている形になっております。最終的には、超長期になるんですけれども、既往最大66ミリ以上の雨も、道路に水が出ないような計画としていくという形になっております。

◆西智 委員 必要ということでこれを造るのであれば、文化施設の中に造るということで、ほかの施設にできる限り影響しない。これを見ますと結構な面積を取るわけで、地上10メートル、出っ張るというか、建物ができるというところをできるだけ小さくするですとか、あとは、ほかの施設に影響のない、端のほうにするとか、パブコメでも景観のことも書かれていますが、上部利用ですとかそういったところをしっかり考えていく必要もあると思うんですが、お考えをお聞かせください。

◎近藤 下水道部参事 お金の話と場所の話と、いろいろパブコメでも御意見いただいたところです。パブコメのほうは、先ほどちょっと御意見いただきましたが、基本的な理念の施設の安全性といったところを考えた上で、こういった浸水対策施設はこれからいろいろ提案などを受けまして、ゾーニング、いろんなことが考えられるんですが、まずはこういった場所にこの施設を造らせていただきたい。その上で、今御意見ありましたように、メインとなる施設という位置づけではないというか、表に出ないような目立たないところという御意見が今あったんですけれども、確かにそのとおりです。この地区、市民会館を含めて藤沢駅の南側周辺地区の内水のためにこういった土地を有効活用させていただいて、こういった施設を造っていくんですが、その造り方につきましてはこれからいろいろ検討していくんですが、今、委員おっしゃったとおり有効活用ですとか、本当にこの施設をもうちょっと小さくできないのか、様々な観点で検討はしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

◆西智 委員 長くなってすみません。これで最後にします。そういった目立たないようにとか言ってくださって、それはそれで、そういった考えが必要なんですが、逆に下水道というか、こういったところを知ってもらういい機会でもあるのかなとも思っています。なかなか市民は下水道とか貯留管とかそういうのをあまり分からないですし、そういったみんなが集まるところにあるというのは、一つ逆にメリットでもあって、では、それを徹底的に活用できないかという観点で、首都圏外郭放水路って東京にありますよね。この雨水対策の施設は規模が全然違いますけれども、地下の放水路ですよね。防災の地下神殿とも呼ばれているような水路、そこに今であれば見学者を入れて公開しているというようなことも行っております。規模がもちろん違いますけれども、逆に、雨水が入っていない状況であれば、そういった首都圏外郭放水路のような見学もできるような施設ですとか、もしくはそこで、雨も降らないので何かスポーツをできるような――もちろん雨水がないときですよ――施設にするとか、そういった発想の転換で、逆にこれを迷惑施設なんかではなくて活用しちゃえぐらいな考えもあってもいいのかなと。ごめんなさい。さっきの意見と全然反対なんですけれども、そういうのもありなのかなと思うんですが、いかがでしょうか。

◎近藤 下水道部参事 御意見ありがとうございます。藤沢以外で、例えば河川の上部を利用して、遊水地の機能としてスポーツをやったりするような施設ですとか、今おっしゃった東京の地下の大きな空間を使った、そういったところを利用してPRして市民に使っていただいているような事例も確かにあります。ただ、規模等は、ちょっとこちらで想定しているものとは違うかなということは感じているところです。そういったオープンスペースとか、大きな規模とちょっと違って、今回、地下の密室的な空間で、短時間で水をためていくような施設となりますので、いわゆる突発的な雷雨、ゲリラ豪雨的なものが来た場合の人命に影響があるようなリスクといったものを抱えていくとなると、施設管理者としてはちょっと今のところ、困難ではないのかなということは想定はしておるんですけれども、今いただいたように、こういった施設を下水道のPRという意味では、ここだけではなくて市内でほかでもPRするところはしていくべきだとは思っていますが、ここについてのそういった要素は、今後、あるのかなというところは検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

○杉原栄子 委員長 休憩いたします。
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午前10時30分 休憩
午前10時40分 再開
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○杉原栄子 委員長 再開いたします。
引き続き、質疑はございませんでしょうか。

◆永井譲 委員 複合施設化するということですけれども、今ある各施設の今の延べ床面積とか敷地面積とかありますけれども、その辺が確保できるかどうか、お考えをお聞かせください。

◎小泉 企画政策課課長補佐 今回、複合化ということで10施設を複合化してまいりますけれども、各施設数の床面積につきましては基本的には機能を果たせる、役割を果たせる面積は確保してまいります。ただ、具体的には、これからどういった機能を共有していくのかというところは庁内で議論していきますので、少なくとも複合化する施設については、しっかり役割や機能を果たせるようなしつらえにはしていきたいと考えております。

◆永井譲 委員 そうしますと、コンパクト化する可能性もあるということだと思うんですけれども、業者に入札契約前の段階で示さないといけない部分もあると思うんですけれども、造るときの条件として、例えばどの程度までコンパクト化していいみたいな、何%までとか、そういう条件とかは提示するのでしょうか。

◎塩野 企画政策課主幹 具体的に何%縮減するとかそういった形でお示しはしないですけれども、例えば図書館と文書館を一体化ですとか、あとは展示機能の一部を廊下、ホワイエ等を使って機能集約してほしいですとか、そういったある一定程度の条件はお示ししていくことになろうかと思います。

◆永井譲 委員 共用する部分もあると思うんですけれども、独自の場所の確保も各施設にとっては場所がかなり重要であると思うんです。その独自の場所の確保というか、考え方についてはどのようにお考えでしょうか。

◎塩野 企画政策課主幹 当然この複合施設の中でも面積を確保しなければならないという機能もございますので、そういったものについては現在行っております庁内ワーキンググループの中で、具体的にどういったコンテンツですとか機能が必要なのかといった部分に関しては今後庁内で検討してまいりたいと考えております。

◆永井譲 委員 現在の施設とのコスト比較も必要だと思うんですけれども、現在の施設のコスト、年間運営経費とか維持費とかを含めて、そういった調査、報告はどのようになっていましたでしょうか。

◎塩野 企画政策課主幹 現在、各施設でかかっているコストについては、今まさにそういった調査をしているところでありますので、今後その辺が分かり次第お知らせしたいと考えております。

◆永井譲 委員 南市民図書館について伺いたいんですけれども、今は南市民図書館が駅前の小田急のところに入っておりますけれども、この間も知り合いの人がちょっと調べ事に行ったときに閲覧場所が非常に狭かったということも言っていました。藤沢がいろいろな研究企業も抱えている中で、そういったレファレンスする場所、閲覧するスペースというのは非常に重要な部分であると思います。子ども、青少年の学習スペースともなりますけれども、そういった場所の確保をできるだけ拡大するべきだと思うんですけれども、その辺のお考えを伺います。

◎小泉 総合市民図書館主幹 今御意見いただきました南市民図書館なんですが、駅から近くて利便性が高くて、図書を借りやすいというお声をいただいております。今後、やはり閲覧席の広さと電子図書のサービス等も進みます。今後、閲覧席の広さ、利用状況の把握とか、利用されている方の意見も聞きながら、様々な角度から調査をしていきたいと考えております。

◆永井譲 委員 青少年会館につきまして、青少年会館は、子ども、青少年の居場所として非常に大切なところであると思うんですけれども、いろいろな子ども、青少年がおりますので、そういった配慮も必要だと思うんです。静かなところでないと難しいという子ども、青少年もいたり、いろいろあると思うんですけれども、こういった配慮についてはいかがでしょうか。

◎林 青少年課課長補佐 青少年会館は、青少年に活動の場を提供し、その健全な育成を図るための施設になります。この再整備地区に設置される施設によって、青少年にスポーツや芸術、文化、読書といった異なる分野への興味関心を促し、相乗効果が見込まれることや、世代間の交流も生まれることで青少年の育成の面からも最適な場所と考えております。青少年に学習スペースとかで静かな場所が必要ということなんですけれども、そこのところについても配慮して今後検討してまいります。

◆永井譲 委員 市民活動推進センターも入るということですけれども、市民活動推進センターで必要なのは、恐らく広さの確保とか、いろいろ集まって話し合うことができる場所、作業ができる場所であると思います。藤沢市内の駅周辺でも、安く使える別の場所があれば、そんなに高い場所でなくてもいいのではないかという考えもありますけれども、この辺のお考えについて伺います。

◎森 市民自治推進課主幹 市民活動団体を支援していくための一つとして、場所の提供というものがあるかと思います。こちらに関しましては、現在、推進センターにも2つほど会議室がございます。今回、市民会館のほうに複合化されることに伴いまして、もちろん部屋のスペースの確保も必要になるかと思いますが、今、比較的オンライン化も進んでおりまして、そういった意味ではさほどその面積を大きく確保していくというようなところはございません。ほかの施設と共有する中で、そのスペースを確保していくというように考えております。

◆永井譲 委員 先ほど市民への周知をということでありましたけれども、ぜひ市民への周知はできるだけ行っていただきたいと思います。広報ふじさわとか、いろいろ使っていただいて、現状の進捗状況などを報告していただきたいと思います。スケジュールについて、5ページにありますけれども、具体的な日程の明示とか、できるだけ早く市民に伝えていただきますようお願いしたいと思います。その点について、いかがでしょうか。

◎小泉 企画政策課課長補佐 スケジュールにつきましては重要な情報かと思いますので、今後いろんな場面で情報提供していければと考えております。

◆有賀正義 委員 今後、この基本構想をベースにいろいろ議論を進めていくことになるわけですけれども、そうなると、やはり複合施設という中での先進事例の状況は皆さんいろいろと興味が出てくるところではないかと思うんです。その中でも、24ページのシリウスとか、あと、25ページの大分のホルトホール、私も両方とも視察させていただいてはいるんですけれども、やはりシリウスは非常に注目されていて、そして年間300万人の来館者が2年間確保できたよというニュースも大和市から発信されているんですけれども、そういう意味で、ここの複合施設はどのくらいの集客をするんだというようなイメージはあるのでしょうか。

◎小泉 企画政策課課長補佐 今後どういった形で複合化していくかというところ、あとは公民連携事業によりまして民間収益施設、民間事業者との連携という部分が出てまいりますので、まだ具体的にどれぐらいの人を集客する、どういう方々をターゲットにするというところは検討段階ではございますけれども、少なくともここのエリアを目指してくるような施設にしていきたいと考えております。

◆有賀正義 委員 藤沢の場合は、シリウスに比べて公園機能という非常に大きな位置づけもあるので、その辺は一概に比較はできないと思うんですけれども、イメージという点で数字を押さえておくべきだと思っているんですけれども、これからということだと理解しました。
シリウスは、やはり図書館が中心になって、それから全体の居場所づくりができたというような説明の仕方をされているんですけれども、藤沢市のこのエリアだと、また、そういう感じでもないのかなと思うんです。でも、結局、居場所だとか文化創造というのはシリウスと同じようなキーワードを使っているわけなんですけれども、その辺はやっぱり比較される中で藤沢市はどのような違いがあるんだよなんていう議論はされていませんでしょうか。

◎塩野 企画政策課主幹 議論というところまでは至っていないんですけれども、やはり図書館については、藤沢市においても公共施設の中で利用率が高い施設ですので、その図書館をうまく使うということと、あと、今回シリウスと違うという点では奥田公園も併せて整備することになりますので、公園ですとか図書館といったものの相乗効果を合わせて魅力的な施設にしていきたいと考えております。

◆武藤正人 委員 すみません、1点なんですけれども、先ほどから御答弁を伺っていますと、若手のワーキンググループとか、ビジョンを作成するとかというような話なんですけれども、この若手のワーキンググループというのは何なのか教えていただきたいと思います。

◎小泉 企画政策課課長補佐 若手といいますか、今回10施設を複合化するわけですけれども、庁内の各複合施設の所管課の職員で、生活・文化拠点の中で何を市として目指していくのか、そのためにはどういう活動であったり、施設、機能が必要なのかというところを議論しておりまして、庁内ワーキンググループという形で10施設の所管課の職員で組織しているものでございます。

◎三ツ井 企画政策部参事 少し補足させていただきますと、このワーキンググループの位置づけが、庁内の横断的な連携が必要だというこのプロジェクトの位置づけから、プロジェクト組織という形で企画政策部長を中心とする10のこのエリアの複合化を予定している施設の所管課を中心としたプロジェクト組織という規則に基づく組織を形成しています。その所管課の職員に代表者として出ていただくという形で、この検討を進めているということをやっておりますので、それをワーキンググループという形で進めている状況です。

◆武藤正人 委員 分かりました。何を具体的に決めていって、それが今回の計画にどのように反映させていくのかというところをちょっとお伺いしたいと思います。

◎小泉 企画政策課課長補佐 このワーキンググループで何を決めていくか、どうこの後に反映していくかというところですけれども、先ほど申し上げたような内容になるかと思うんですが、ここの生活・文化拠点の中で市として何を目指すのか。公民連携モデルプランというものが資料1の中であったかと思いますけれども、今回、公民連携手法というものを取り入れていきます。そのときにどういった施設を複合化していくのか、どういった機能間の連携が図っていけるのか、あとは、それによって運営主体をどういうふうにしていくのかといった公民連携モデルみたいなものを検討していきたいと考えております。それをベースに、OUR Projectマスタープランの中ではさらにその細かい計画というものを策定していければなと、その考え方を踏まえて基本計画、マスタープランを策定していきたいと考えております。

◆武藤正人 委員 すみません、もう1点。いろんな部署から集まっているということで、様々な意見が入ってくると思うんですけれども、全体的に方向性が合っているとか、市民の声が入っているとか入っていないとか、いろいろ出てくると思うんです。こういった議論をしていく中で細かいところにばっかり目が行ってしまうということもあるのかなと。全体的なものがちょっと遠ざかっているようなことに最終的になっていかないのかと危惧しているのですけれども、メリットやデメリットを踏まえた上で、そういったところをどのように気をつけてくといったらおかしいですけれども、全体的に統括を誰がしていくのか、誰が見ていくのかというところをどのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。

◎小泉 企画政策課課長補佐 このワーキンググループにつきましては、企画政策課のほうで、先ほど申し上げましたように、市民会館等再整備プロジェクトを立ち上げておりますので、その検討組織ということで組織しているところでは、企画政策課で取りまとめていく考えでございます。各施設の細かいところにつきましては各施設の所管課の関係団体ですとか利用団体等との意見等、考え方も踏まえて、このワーキンググループに出席をいただいておりますので、当然細かい議論になる部分がございますけれども、まずは大枠でビジョンというものと、どういった施設を融合させていくとか連携させていくとかという大まかなプランみたいなものを検討しているところでございます。

◎三ツ井 企画政策部参事 少し詳しく申し上げますと、この市民会館のこのエリアの再整備は、全市的な施設となっていくという特徴があります。これはこの委員会の中でも以前御質問いただいている部分だと思いますが、そういった前提にある中で、まず藤沢市における全体としての今の課題ですとか魅力、そういったものについてどのようにそれぞれの部署からこの藤沢をどう捉えているのか。あるいはこの地域で、このエリアで、例えば藤沢駅周辺で何をやっていきたい、どうなるといいと思っているのか、どんな未来を考えたいと思っているのか。そして、このエリアの中で何を果たしたいと思っているのかという全体的な議論からスタートしています。それをやっていく中で、現在の段階では各施設で今後どのようなことを発揮していきたいと思っているのか。一方、今の施設で運営している事業の課題といったものがどういうことがあって、それがこのエリアで課題を解決できるのか、いや、解決しないで置いておくということも考えられると思います。そういったことについて様々な部門がお互いに忌憚なく、そのような課題の解決がこのエリアで必要あるのかどうかということもお互いぶつけ合いながら、本音の議論をさせていただいていると思っております。今はまだ、細かい議論というよりも、全体的な議論をどれだけ深められるかというのをやっている最中です。この中でもう少し、このエリアで10の機能を合わせていくということもありますけれども、それが10個あるということではなくて、何が一体となって発信していきたいここでのテーマであったり、ビジョンであったり、あるいはそのために必要なコンテンツとしてどういったものを、今まであるものの中から集めてくるのか、さらに磨きをかけていくのかということを検討したいと考えております。

◆栗原貴司 委員 ちょっと1点だけ確認をさせていただきたいと思います。先ほどの御説明等々にもありましたけれども、奥田公園についてちょっとお聞きしたいんですが、奥田公園も再整備に入っているというお話でした。駐車場を含めた感覚で奥田公園は入っているのか。また、その奥田公園の中身についてちょっとお聞きしたいんですが、どのように考えているのか、再整備についてお聞かせください。

◎小泉 企画政策課課長補佐 今回は生活・文化拠点エリアということで、奥田公園も含めて駐車場も含めて再整備をしていきたいと考えております。今の公園、駐車場をどのようにしていくか、ゾーニングの中で施設の配置が決まってくるかと思いますけれども、それによって公園の形状ですとか位置ですとか、駐車場が地下なのか、地上のままなのかということは、今後、計画の中で進めていきたい、検討していきたいと考えております。

◆栗原貴司 委員 分かりました。この資料1、もしくは2、両方見せていただいているんですが、奥田公園というのはふだん近隣の方がよく使う公園だと思います。犬の散歩をしたりだとか、例えばあそこは、僕が小さい頃なんですけれども、たこ揚げができる唯一の電線がないところだったりと、その地域住民の方々がいつも使うような場所だと思うんです。この資料1、2を見せていただいたり、パブコメを実施していただいたりとか、市民団体の意見という記述はされているんですが、この中で地元の方々の意見というところが余りにも含まれていないのかなという感覚があるんです。市民会館を使用される方は、多い方で月2回とか3回なのかなという感じはあるんですけれども、その周辺の住民、例えば奥田地域の方であったり、石上地域の方であったり、新林の方であったりというのは、たまに使うわけではなくて日常で使っている。また、日常の憩いの場というか集いの場にもなるというふうに私は思っているんですが、その辺の記載とか、その辺の対話。先ほども対話集会ということもあったんですが、地元の意見を吸い上げているという部分の記載が全く見えないんですが、その辺についてどのように考えているのかお聞かせください。

◎小泉 企画政策課課長補佐 確かに現状では、日常、周辺の方々の意見の聞き取りは直接的にはできていない状況かなと思っております。パブコメですとかホームページに情報提供した中で、御覧いただいた方はワークショップに御出席いただいたりですとか、そういうところで御意見をいただく場面はございますけれども、今後につきましては、対話集会ということで今年度中には考えてまいりますので、当然周辺に住まわれている方、直接的に使わなくても生活の一部としてこのエリアを捉えている方々にもしっかり説明ができるような場面はつくっていきたいと考えております。

○杉原栄子 委員長 休憩いたします。
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午前11時05分 休憩
午前11時06分 再開
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○杉原栄子 委員長 再開いたします。
これで質疑を終わります。
意見はありますか。

◆有賀正義 委員 ゾーニングの考え方の課題というところを5つほどがあったかと思うんですけれども、その中で課題の3で境川や新林公園側への眺望が生かせていないというものが上がっているんですけれども、私、個人的な意見を言わせていただきますけれども、ここの部分は一歩踏み込んで、藤沢の歴史が水運で過去成り立ってきたというところの大きさに鑑みて、やっぱりウオーターフロントという概念を課題3の中では取り上げるべきではないかなと思っています。具体的に言えば、水辺の利用まで踏み込むことが集客の資源となっていくと考えておりますので、そこも今後御検討いただきたいなと思います。
あと、もう一つです。今までのこの議論の中での内水の浸水に関していろいろとあったんですけれども、どうしても工事費が莫大な費用がかかるということへの注目で、これからもいろいろと議論されると思うんです。委員会の中でも、前回もそうなんですけれども、被害額がどのぐらいまで許容できるかという見方も示されたんですけれども、そこは行政として非常に難しくて、あくまでも行政の責任としては降水量という客観的な数字で市民に説明していくべきだなと思っています。雨水管理総合計画においてという御説明がありましたけれども、そこの部分でもう少し詳しく情報提供量という話もありましたけれども、こちらのほうで総合的に管理していく必要性というものを肉づけして考えていくように進めていただきたいと思います。
以上、私の意見とさせていただきます。

◆西智 委員 それでは一言。パブリックコメントを見ますと、やっぱり浸水対策施設についてはほかの場所で造るべきだとか、再検討してくださいとか、あとは、しっかりと情報公開してくださいというような声がほとんどで、やはりそれというのは情報量、情報の濃さが足りないんだなと思いますので、ここでの必要性であるとかそういったところをしっかりと情報を、先ほど定量的な数字と言っていますが、それも含めて示していただきたい。今のパブコメを見ますと、言い方があれですけれども、やはりちょっと迷惑施設的な捉え方をされている方が多いので、先ほども質問させていただきましたが、これをしっかりと活用する。下水道の啓発、下水道のアピールをする施設であったり、しかも、中でスポーツをできるような施設というのも思い切って考えて、検討していただければなと思います。

○杉原栄子 委員長 ほかにございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)

○杉原栄子 委員長 これで意見を終わります。
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○杉原栄子 委員長 これで本日の日程は全部終了いたしました。
その他、委員の方から発言はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)

○杉原栄子 委員長 これで委員会を閉会いたします。
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午前11時11分 閉会
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以上のとおり相違ありません。
藤沢市議会委員会条例第62条第1項の規定により、ここに署名する。
藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会
委員長 杉 原 栄 子

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